バスに乗ってあたしの別荘に向かう。
クラスのみんなは凄いテンションが高かった。
ギャーギャーと、楽しそうな笑い声が聞える。
隣を見ると卓都は寝ていて少し寂しかった。
あーあ。つまんないな…
こう言うとき女友達が居たらずっと楽しい話して盛り上がってるんだろうな…
この学校の女の子はみんなあたしの事、好きじゃないみたいだし
話して盛り上がるとか…有り得ない
卓都と居れるのは凄い幸せだけど…
たまに寂しくなっちゃうんだよね
前の学校だったらいっぱい友達が居て、楽しかったなあ。
なんて思って落ち込んで居ると急に肩を抱き寄せられた。
「っ…卓都」
「泣きそうな顔してる」
「へっ?」
「何かあった?」
そう聞かれ、下を向きながら首をブンブンと横に振った。
「言えって。」
「ふぇっ…寂しいよ…っ」
と言った後、あたしを抱き寄せる卓都の腕の力が強まった様な気がした。

