「なんか、俺の為に選んでくれたって言うから…すげぇ嬉しくて、ありがとうな?要」
「…んっ…良かった…」
卓都…あたしこの時ね、
誰かの為に何かをする
って凄く幸せな事なんだ
って初めて知ったよ
「…俺も、」
そう言って小さな箱を渡した卓都
「え?この旅行じゃないの?」
「そんな訳ねぇだろ(笑)」
「…ありがとう、開けていい?」
「うん、」
そう言われあたしはゆっくり箱の紐を解く
パカッ…
箱を開けると可愛いリングが入っていた
「…っ!!」
「メリークリスマス」
あたしがずっと欲しかったもの
「ペアリング…」
「左手、出して」
あたしはゆっくり、左手を出す
もちろんはめるのは…
「なんか、結婚式みたいだね」
「だな、」
ゆっくりとリングが薬指にはまっていく
ちゃんとはまった時、何故か涙が溢れた
「…要、俺がお前を幸せにするから」
「っ…ふぇっ…卓…都ぉっ」
ありがとう、
ありがとう、
ありがとう!!!!!

