「要ッ!!!」




目を凝らして前を見ると汗だくの卓都。



「…卓…ッ…都っ!!」



あたしは無意識のうちに卓都に抱き着いていた。



「…///!!?要?!!」

「怖か…った」

「ん…」

「痛かった…のッ…」



と言うと急に体を離された。


「何された?」


とさっきとは全く違う低い声であたしに聞いてきた。


「…大丈夫」

「ホントの事言えよ」

「…大丈夫!!早く帰ろう?」



と言って痛いのを我慢して立ち上がると卓都に笑いかけた。



グイッ――…


「ひゃっ!!」


腕を引っ張られ抱き締められた。


相手は卓都なのに凄いドキドキする――…


触れられても嫌じゃない――…


むしろ…さっき自分から抱き着いてたし…;;


卓都の体温があたしに安心を与えてくれる



「ごめんな?助けてやれなくて…あいつ等だろ?昼休みの」

「見つけてくれただけで十分だよ…ありがとう」



そう言って卓都から離れた。