「卓都がね…俺は行けねぇから…行ってって言われたの」



そう言ってあたしにジュースを渡してくれた奏




「…あたし…っ…卓都に…嫌わちゃった…」




枯れたと思った涙は簡単に流れ出す…




「ふぇ…嫌だ…よっ…離れたくッ…ないッ…の」

「要…ちゃん」





二人は何も言わずにただ背中を擦ったり頭を撫でて居てくれた…





「…俺。卓都呼んでくるっ」




そう言って走って行った隆平





「要ちゃん…きっと卓都にも理由があるから…」

「ひぃ…ッく!!」

「だから…ちゃんと話し合おう?」

「ん…ぃ」







きっと…理由があるんだよ



その言葉を信じて卓都を待った