らぶ★ぱにっく





あたしは遠くから二人の様子を見ることしかできなかった



奏は…すぐに教室から飛び出て卓都の所に行った




あたしは…また一つ不安が増えただけ…





「…分からないよ…」





何でか分からないけど不安で仕方がなかった…




「…はぁ」

「要ちゃん?」

「遙…」

「話しよっか?」



と言ってあたしの前の席に座った遙




「要ちゃんは卓都が好き?」

「…ん。大好きだよ」

「そっ…か。じゃあ何でそんな泣きそうな顔してんの?」



そう言ってあたしを真剣な目で見つめた



いつもヘラヘラ笑ってんのに…急に真剣な目をするから一瞬ドキッとした





「な…泣きそう?」

「今、凄いツラいんだよね?」



ポンとあたしの頭の手を乗せて優しく撫でるから、不覚にも涙が溢れた




卓都以外の人の前では泣かないって決めたのに…っ






けど…今はこの優しさがあたしを楽にしてくれた