それからどのくらいたっただろうか…


私は英様からなんとか逃げられたものの、私を未だ担いでいるこの男…


一体何者なんでしょう…



「…………」


私はソファーらしき物の上に下ろさせて目隠しを取られた…


「……貴方は?一体何者何ですか??」


未だに仮面をしていてよく顔が分からないが結構若いと思う



「…悪かった。何も話さないで勝手につれてきちまって…」


カサッ…
彼は仮面を取って話を進めた…

「俺は夜雨 逸己(ヤウ イツキ)だ…俺はアイツ一樹 英を追放するためにあそこにいた…貴女は夜桜家の方だときいてるがどうなんだ?」

「…えぇ。私は夜桜家
夜桜 瑠茄と申します。逸己様は私を助けて下さったのですか?」


私はずっと疑問に思っていたことを問いかけてみた


「あぁ…多分そういう事になるな。」


「なら…ありがとうございました。逸己様はなぜ私を助けて下さったのですか?」

さらに問いかけてみる


「……なぜだろうな…」

そう素っ気なくかえってきた