「でも、理由言ってあげたほうがあなたにも協力してもらえそうだから」
と言ってサオリさんが口にしたのは・・・
修ちゃんがいずれアメリカでプレイするのを夢見ていること。
それは今のまま伸びていけばかなうかもしれないということ。
もちろんそのためには自分の練習に集中して技術を磨かなければならないということ。
「私も、大学のコーチも今回のこの話は反対したんだけど、修也がどうしてもやりたい!ってがんばっちゃってね」
「え?」
私が聞いてたのは、大学の先生からも勧められた、って・・・。
「もしかして、あなたがいるから?なんて。もしそうだとしたらそんな甘いこと修也らしくないって信じたくはないんだけど」
胸が締め付けられるように苦しくなってくる。

