アルタイル*キミと見上げた空【完】


目を丸くした修ちゃんはじっと私の顔を見つめた。


「だって私だけだと思ってたから。修ちゃんがオトナだから、つりあうようになりたい、って・・・」


「汐」


「だから、嬉しかったよ?」



瞬間、再びぶつかるように私の頭は修ちゃんの胸にうずまっていた。


心臓のドキドキが伝わってくる。


「・・・やっぱりやばい」


「え?」


「ごめん・・・・・してもいい?」


言葉の最後がかすれて聞き取れなくて、


え?


って聞き返そうとした私の唇は、柔らかくあたたかい感触に包まれてた。


修ちゃん・・・。



ドアの向こうで部員の子達が騒ぐ音が聞こえるのに、


こんなに大胆になるなんて、自分でも信じられないくらいだったけど、


私は目を閉じてそれを受け入れてたんだ。