翌日、心配するママを背中に少し大きめのカバンを持って玄関のドアを開けると、 エンジンをかけた車が止まっていた。 「修ちゃん!」 「汐、おはよう・・・てか、本当に大丈夫か?」 「大丈夫大丈夫!」 ピースサインを作ってみせる私を少しだけ困ったような笑いで見つめて、 修ちゃんは助手席のドアを開けた。