アルタイル*キミと見上げた空【完】



だけど、普段聞いたことのない冷たい修ちゃんの言い方に、言葉が出てこなくて、私はただ、首をぶんぶん横に振るだけしか出来なかった。


「もう・・・・疲れたんだ・・・」


「修ちゃん・・・・」


花火大会のことは、全部嘘なのに・・・だけど、嘘だよ、って私に言い切れる?


「修ちゃん・・・」


けど、これだけは言わせて。


「修ちゃん・・・」


私の横を通り過ぎ、店を出て行く修ちゃんの背中に。


私は背を向けたまま、つぶやいた。


「修ちゃん・・・・ごめんね。今まで・・・ありがとう」