だけど、普段聞いたことのない冷たい修ちゃんの言い方に、言葉が出てこなくて、私はただ、首をぶんぶん横に振るだけしか出来なかった。 「もう・・・・疲れたんだ・・・」 「修ちゃん・・・・」 花火大会のことは、全部嘘なのに・・・だけど、嘘だよ、って私に言い切れる? 「修ちゃん・・・」 けど、これだけは言わせて。 「修ちゃん・・・」 私の横を通り過ぎ、店を出て行く修ちゃんの背中に。 私は背を向けたまま、つぶやいた。 「修ちゃん・・・・ごめんね。今まで・・・ありがとう」