アルタイル*キミと見上げた空【完】


「けど、俺はどうしても汐のことしか考えられないから…それだけはわかってもらうよ…」


「凱……」


そうして彼は私の腕を掴んだ。


「そして、約束して。絶対に戻ってくるって。あの時みたいに、もうあきらめたりはしたくないから」


うん。


頷いた私の頭をもう一度引き寄せて凱は軽いキスを落とした後、ため息のようにつぶやいたんだ。


「そして今度こそ、『ずっとそばにいるから』……あの星空をまた見に行こうな…」


「ん……」