「今日トモの教室に転校生が来たんだって!それが、なんと!」 そこで息を切って凛は私を振り返って、上気した顔でにこっと笑った。 私の胸は、ほんの小さな予感を感じて、トクントクンと音を立て始めてる。 もしかして。 もしかして・・・。 「アメリカでプロリーグ入団間違いなしって言われてる、安東・・・なんだっけ?」 アンドウ・・・・ 私のかすかな期待は、すぐに失望へと変わった。 違う。 ・・・「長谷部凱」じゃない・・・