ワアッ。 その観衆のため息にも似た歓声の中…… 扉から現れた修ちゃんは、トモ達プレイヤーに何か笑ってふざけながら、キョロキョロとギャラリー席を見上げてる風。 あ…。 瞬間目が合ったかと思ったら、修ちゃんは軽く手を挙げて恥ずかしそうにそのままその手で頭をかいた。 「キャー!今こっち見たよね?」 「うん!私目が合ったもん」 私達の後ろで上がる歓声に凜はなぜかすごく嬉しそうに私の耳元に口を寄せた。 「汐だけのものなのにね?」