「じゃぁね、また~~!」
「ばいばーい。汐、本当に行かないの?」
「うん。ごめん。明日ちょっと用事があるから」
「そうか~。じゃ、また!」
「うん、ばいばい」
二次会に行くメンバーと店の前で別れる。
「修ちゃん、行かなくて良かったの?」
隣の修ちゃんを見上げると、彼は嬉しそうに、うん。と答えた。
「また、近々会えるしな」
「全日本選抜・・・?」
私がそういうと、修ちゃんはにこっと笑って車のドアを開けてくれた。
「帰ろうか、汐」
そんな彼の様子に少しだけいつもとは違う違和感を感じながら、車に乗り込んだ。

