アルタイル*キミと見上げた空【完】


「だから……」

「修ちゃんっ」


どうしてそんなことをしたのかわからない。

けど……、


「汐?」

私は…なにをしてるんだろう。

まわした腕に修ちゃんの温もるが伝わる。

顔をくっつけた彼の胸から早い鼓動と、懐かしい香りが私を包んでゆく。


「修ちゃん…ごめんね……本当……ごめん」


それだけが精一杯の言葉。