アルタイル*キミと見上げた空【完】


「じゃぁ、また来ます」


「出来れば来るな。ハハッ」


冗談を言って別れた修ちゃんは、一応のため、しばらく入院するということだった。


「何にもなくてよかったね」


「あぁ・・・汐、良かったな」


「うん」


「つか、凱迎えに行くんだろ?時間大丈夫か?」


「あ・・・」


そうだった。


時間、時間、と。。。


「あ」


「何?」


「携帯・・・・忘れた」


「え?どこに?」


「多分・・・・病院の椅子のとこ・・・・取ってくる!」


「汐、タクシーのとこで待ってるからね!」


凛の声を背中に私は再び病院の方へ走り出した。