アルタイル*キミと見上げた空【完】


「相変わらず、面白いね」


「え?」


「顔。さっきからくるくる変わってる」


ばっと手で頬を押さえる。


「ハハハ」


なんか・・・からかわれてる、のかな。


でも、さっきよりも大分気持ちが楽になってる。


「あの・・・おめでとう、ございます」

少し姿勢をただして、礼をした私に、

「あ、ありがとうございます」

修ちゃんも大真面目に礼を返してくれた。



『ぶっ』


同時に噴出すと、どちらからともなく笑いが出た。



良かった。


こんな早くに、また、こんな風に話ができるなんて、思ってなかったから。