アルタイル*キミと見上げた空【完】


「てか、うちらもとうとう明日から大会が始まるし!気合入りまくりだよね」


「うんっ」


トイレを出た廊下の先にトモの姿が見えた。


「凛、トモ・・・・・が・・・・・修ちゃん・・・」



トモの横で何かうなずいてる人は・・・修ちゃんだ。


別れてから、初めて・・・だ。


相変わらず、背が高くて、目立ちすぎるくらいのルックス。


「おーい!!」


向こうから手をふるトモに、凛は小声でバカッと言いながら、


「ごめんね、汐」


と小さく私に手を挙げた。


「ううん。こっちこそごめん。気つかわなくていいから」