アルタイル*キミと見上げた空【完】


「ねぇ、凱・・・」


「ん?」


いつしかつながれた指で、凱の存在を確かめる。


「私も・・・向こうに行きたい」


「・・・・え?」


凱の顔がこちらを向いたのがわかったけど、私は星空を見上げながら言葉を続けた。


迷ってた気持ち。


一緒にずっといたい、自分の中の思い。



「けど、今すぐじゃなくて、もっとちゃんと勉強して、できたら・・・料理とか、栄養のことで凱をサポートしていきたい」



隣で凱がはーッと大きな息を吐き出した。


「俺・・・・ダメかと思ってた」


「・・・・?」


「本当は、お前の言葉を聞くの、怖かった」


もしかして、だからさっき私の話を途中にしてここに連れてきたの?


「かっこ悪いな、俺・・・・。けど、超嬉しい」


「だから・・・なるべく長くアメリカでプレイできるようにしてよ?私を待ってて?」


「おっしゃ。すげーやる気が沸いてきたんだけど?」


「・・・・・・単細胞」


「悪いかよ」