アルタイル*キミと見上げた空【完】


「凱・・・」


昨日の夜、別れたばかりなのに、


なんで、こんなに離れてる時間が長く感じるんだろう。


まるで、ずっとずっとあえないみたいに感じる。



♪♪♪


携帯だ。


あ・・・・凱。


『腹へったー、今どこ?』


「今、凱のマンションの下だよ」


メールを返すと、しばらくして、上から声が聞こえた。


「汐~~っ!!」


が、凱。


他の人が見てるよ。


けど・・・・そんなの関係ない。


私も大声で彼の名前を叫んだ。


「がい~~っ!!」


口から出たその名前が私をいつももう少しで泣きそうにさせるんだ。


愛しくて、愛しくて・・・大好きな人の名前。