アルタイル*キミと見上げた空【完】


「あれからさ~。結構ばたばたしてたみたいよ。大学からバスケ部の監督でしょ。それに・・・・修也さんも来てたみたいだし」



修ちゃん?



「で、なんとか、停学にすんだ、って聞いたけど・・・」


「え?」


「つーかさ、そこからが面白いんだって。その相手の男の方がさ、退学になった、って話。信じられる?修也さんのお家からの一言で、そんなの決まっちゃったんだって~」


「・・・・・」


「てかさ~、やっぱり噂どおり、修也さんちってただもんじゃないらしいね。あんまりよくわかんないけど」


そうやって、ペロッと舌を出した凛は私の顔を見て表情を変え、


「ごめん」


と一言言った。


「ううん。気つかわないでよ。確かに凱が停学ですんだのは有難いことだし・・・」


「汐・・・・」


「だから、気にしないで!」