「凱は・・・・・・あの部屋に・・・大丈夫?」
寂しくない?
という言葉はいえなかった。
「大丈夫だよ。もうあの部屋にはお前がいるから。だから大丈夫」
「凱・・・」
「じゃな。また明日」
誰もいないのを確認するようにあたりをきょろきょろ見回してから、私の頬に軽いキスをしてから、凱は手を振って帰っていった。
ううん。
寂しいのは私のほうだ。
離れたくないよ。
ずっとずっと凱と一緒にいたいよ。
切なくて切なくて・・・・近づいた分だけその思いは強くなる気がする。
一体、恋する気持ちにはゴールなんてあるのかな。

