「あの子でしょ?栗原くんの彼女って」
「まだ高校生なんだね。しらなかったぁ。結構可愛かったから似合ってるって言ったら似合ってるけど・・・」
「やっぱり、実際見るとショックだよね~」
「ね~~~」
高校生?
やっぱり私のこと?
なんか・・・気まずくて、今さら出てけないよ。
しかも、今別れました、なんて明るくいえないような感じだし。
修ちゃん・・・早く着てくれないかな?
私は、花壇の隅に腰を下ろした。
けど・・・そうやって聞いてられたのは、それまでだった。
「で、あの子だったんでしょ?サオリの言ってた子って」
サオリさんの名前に、凱の顔が浮かんで、きりきり胸が痛んだ。
「そうそう。何もなくてよかった~って感じだよね。危機一髪」
話の内容がわからず、もしかしたら、もう話題は移ったのかなと、そこから出ようとした瞬間。

