アルタイル*キミと見上げた空【完】


ポンポン。


軽く頭を叩かれて、顔を上げると、優しく笑った修ちゃんと視線が合った。



「もういいよ・・・・こっちこそ、なんか・・・ごめんな?でも、俺も嬉しかった。汐と一緒にいれて・・・スゲー幸せだった」


「修ちゃんは・・・悪くないよ」



2人でいた時間の終わりが、ひとつひとつ言葉を重ねるごとに近づいてくる。


一緒に映画を見たこと。


好きな選手の話をしたこと。


・・・「一番星見つけた!」


あの時、伸ばした修ちゃんの指先。


今でもはっきり覚えてる。



目の前でその指先が、テーブルの上の箱をそっと持ち上げて・・・大事そうに手に包んだ。



本当に・・・・ごめんなさい。


そして、言い切れないくらいのありがとう。


バイバイ・・・


バイバイ、修ちゃん。