お店の外に設けられたカフェコーナーには、時間帯もあってか人もまばらで。 私達はそこに座った。 「何?」 座ってすぐにふわっと優しそうな笑顔をうかべて修ちゃんが首をかしげた。 ・・・やっぱりかっこいいよね。 こんな時にまで思ってしまう。 「修ちゃんの話から言って?」 「俺は、後でいいから、先に汐から言えよ」 「・・・・うん」 大きく深呼吸をしてから、バッグの中から取り出したもの。 それをそっとテーブルの上に置いた。 ちいさなちいさな箱。