アルタイル*キミと見上げた空【完】


「おい!お前ら、浮かれすぎ、だっちゅーの」


タイチさんもそう言いながらも、どこか嬉しそうで。


「みんな、久しぶり」


修ちゃんの声は、いつもどおりだ。


低くて、優しい声。



皆が、プレイのことでいろいろ修ちゃんに質問している中で、



私だけが修ちゃんの顔を見ることが出来なくて、ただ下を見てた。



その時、



「マネージャー」



呼ばれて顔を上げる。


横で凛がほらほら、ってつついてる。



何?


見上げると、修ちゃんが私の方を見ていた。


ドキンッ。


「スコア、持ってきて、って言ってるんだけど?」


「あ・・・・・はい!」


全然、聞いてなかった・・・・。


ベンチからスコアブックを持ってくると、それを修ちゃんに手渡した。



「ありがと」



いつもどおりの・・・・修ちゃん。