アルタイル*キミと見上げた空【完】


なにもなければ毎日一度はある修ちゃんからの連絡は、昨日の夜からは…ない。


考えないように、

見ないように、

ふたをしてたその名前はいともかんたんに私の目の前に立ち塞がる。


「あっ、汐さん。修也さん朝練には来られるんですか?」

「えっ?」


うれしそうな笑顔の1年生に呼び止められる。


「ばかっ!お前、学校で言うな、ってトモさんに言われただろ?」

「あ、す、すみませんっ!つい、嬉しくて…」


ペコペコと頭を下げて出ていく1年生に、私は曖昧な笑顔を返した。


ハァ〜……。

どうしたら、いいんだろ…。