アルタイル*キミと見上げた空【完】


「実はさ、俺もその中の一人だった、って・・・まぁ時効だからさ」



頭をかきながらそういう雄太君の肩をばしっとエッコが叩く。



「あんたのことはいいから、凱くんがどうしたって、早く言いなさいよ」



「わかったって・・・。って、もう言うまでもないと思うけど、凱がバスケをはじめたのも、つまりは汐ちゃんのため、ってことだよ」



・・・・・・。



本当に・・・全然知らなかった。



私・・・・・・凱にいっぱい守られてたんだ。



全然、気づかなかった。



私は・・・自分のことで精一杯で。