「実はさ、俺もその中の一人だった、って・・・まぁ時効だからさ」 頭をかきながらそういう雄太君の肩をばしっとエッコが叩く。 「あんたのことはいいから、凱くんがどうしたって、早く言いなさいよ」 「わかったって・・・。って、もう言うまでもないと思うけど、凱がバスケをはじめたのも、つまりは汐ちゃんのため、ってことだよ」 ・・・・・・。 本当に・・・全然知らなかった。 私・・・・・・凱にいっぱい守られてたんだ。 全然、気づかなかった。 私は・・・自分のことで精一杯で。