そう私に聞かれると、雄太くんはしまった、と言うような顔をしてから頭をかいた。
「ごめん。俺から聞いた、ってあいつには内緒ね」
「え?凱に?」
「いや・・・俺もそんなにマメに連絡取れてたわけじゃないんだけど・・・・・・う~~ん、これも言っていいのかな」
「そこまで言ったんだったら、全部言いなさいよ!!」
間髪いれずに雄太くんの頭にはいる、エッコのチョップ。
「う~~ん・・・あいつがこっち帰ってきたのって、もしかして俺のせいかもしれないんだ」
「・・・??」
「凱がさ、アメリカの高校でプレイすることになってさ、何年か連絡が来なくなってたんだ。で、久々に連絡があったのが1年くらいまえかな。でさ・・・俺、つい言っちゃったんだよね。汐ちゃんのこと・・・汐ちゃんがケガしてバスケやめたって事・・・」
「え?私のこと?」
「ていうか、雄太、そんなに汐としゃべったこともないのに、なんで汐のこと凱に話すのよ」
エッコが私の気持ちを補足するように言葉を付け足してくれる。

