******* 「汐!おせーよ!」 「だって……」 足の踵が靴擦れになっちゃってるのか、痛くて半泣きになってる私の肩から、ひょいと重さがとれた。 「しょうがねぇな」 「あ……」 そうやって私のすこし前を歩く背中には、オレンジ色のボールがゆらゆら揺れている。