そして・・・ 枕もとの携帯を窓のカーテン越しに薄く差し込む月の光の中でかざしてみた。 誤解? 本当に誤解だよ、って100%言える? 凱と見たあの流れ星に、 つないだ手に、 見つめた背中に、 胸が少しでも高鳴らなかったって言える? 私は、一旦開いた携帯をもう一度閉じて、枕元に戻した。 自分でもコントロールできない感情がひたひたと迫ってくるのを感じて、 けど、それを少しでも紛らわすように月の光に背を向けて私は目を閉じた。