ふっと頬にふれた修ちゃんの指に私の体はびくっと動いた。 怒られるっ! そう思って目を閉じて身構える私に、 「寒いだろ?中入ろう?」 かけられたのは、いつもと同じような優しい修ちゃんの言葉で。 さっきまで凱とつないでたその手を今度は修ちゃんにひっぱられて砂に足をとられないように歩く私は、頭の中で、 やっぱり修ちゃんは大人なんだな、 ってぼんやり考えてた。