「尚大丈夫?!!いきなり倒れて……覚えてる・・・?具合がまだ悪いなら家に電話する?」
「あっ、ううん。大丈夫。最近体調あんまりよくなかったの。ごめんね…こんな事になって。迷惑かかるからあたし今日は帰るね? ありがとう」
そう言ってあたしはベットをきれいにして、部屋を出ようとした。
するといきなり尚の手があたしの腕をつかんだ。
全身が緊張で固まってしまうみたいだった。
「…?!どうしたの?尚…」
たぶん今のあたしの顔は真っ赤になってると思う。
そして尚も・・・。
「いきなりこんなことしてごめん。俺・・・同じクラスになった時からずっと気になってた…。・・・それで…さ、尚のこと・・・」
「ごめんっ。これからまた倒れたりしたらさ夢なのか現実なのかわからなくなっちゃう…だからその言葉は…もう少しあたしがしっかりしてから聞いてもいいかな…?」
・・・ごめんね、尚・・・
「わかった…!ごめんな。送っていくから」
「ありがとう。尚はホントに優しいよね。」
そう言ったら尚は顔を赤く染めた。
「恥ずかしいな・・・。ちゃんと家帰ったら寝なきゃいけねーよ?」
「うん。」
あたしも恥ずかしくってそれだけしか返事が出来なかった。
