★NとS☆


「んー。じゃもう俺行くから」

もうさっきまでの怒りはどこかにいっていた。

「うんわかった。お母さんとお父さんは後から行くんだよな?」

「あぁ。んじゃな」


俺は急いで玄関に行った。

執事がいて俺の鞄を手渡してくれた。


「ありがとう行ってきます^^」

「お気をつけて。」

ガチャリ。


シャランと音がしてロビーのシャンデリアが揺れた。


純也と彼多、涼介との待ち合わせ場所に向かった。


誰もまだ来ていなかった。

そりゃそうだ。まち合わせよりずいぶん早く着いたから。


そしたら誰かに声をかけられた。


「ねえキミ」