「んー。じゃもう俺行くから」
もうさっきまでの怒りはどこかにいっていた。
「うんわかった。お母さんとお父さんは後から行くんだよな?」
「あぁ。んじゃな」
俺は急いで玄関に行った。
執事がいて俺の鞄を手渡してくれた。
「ありがとう行ってきます^^」
「お気をつけて。」
ガチャリ。
シャランと音がしてロビーのシャンデリアが揺れた。
純也と彼多、涼介との待ち合わせ場所に向かった。
誰もまだ来ていなかった。
そりゃそうだ。まち合わせよりずいぶん早く着いたから。
そしたら誰かに声をかけられた。
「ねえキミ」
