「も〜!!暑すぎるよ、」


太陽がじりじりと照りつける中、下敷きで仰ぎながら口を尖らせているのは

“桜木 絢未”

髪は栗色のロングヘアだ。見たまんま、ギャル系の子


「玲華も思わない!?」


“湯本 玲華”

それが私の名前だ。


今は夏休み直前の夏真っ只中
人が密集している教室は蒸し暑くてしかたがない。



「玲華は夏休み予定あるのー??」

帰り道、絢未がアイスを食べながら聞いてきた

私は部活に入っていないから特に予定はない
ってゆうより暇だ。


「ううん…、ひ」

暇という言葉は低く、落ち着いた声にかき消されてしまった。


「だーめっ。玲華は俺と遊ぶの」


…この声は、

「あっ!竜司くん」

“志田 竜司”

私の彼氏、
髪は明るい茶色で真夏でもサラサラしていてうらやましいぐらいだ。
身長は私の頭部分に肩がくる長身だ。


「いや〜。まじで暑いな」
ネクタイをゆるめながら空を見上げた竜司は私の手をとり指をからませた