その犯人は親父のすっげー権力で捕まった。



裁判での判決は、無期懲役。


優にはその犯人はもうこの世にいないと伝えた。


親父たちはそのほうが安心すると解釈したのだろう。



「龍ー!パパー!慎吾くんたちきた!」



優の声にビクッとしてしまった。


「龍、下いこうか。」


「あぁ。」


「龍、もうあの事は忘れよう。俺たちが忘れなければ優も忘れられない。」


「そうだな。父さん…。」


「あれ!?今父さんって言った?」


「言ってねーし。」


そのまま俺と親父は、はははと笑いながら下へと降りていった。