狂者の正しい愛し方



“俺が晴姫を好きだという気持ちは変わらない。
だから、嫌われた当てつけとして晴姫を傷付けようなどとは思ってない”


こ、この狂気的な手紙の山は当てつけには入ってないのか……。



“それでも、晴姫への愛情は抑えられなくて、こういった手段に出てしまう。
晴姫が俺に会いたくないのはよく分かった…”

“でも、俺は会いたいよ”


そのすぐ下の一文が、上記の字とは大分違っているのは一目瞭然だった。


まるで涙を堪えながら書いたかのような、震えた字。



“会いたいよ、晴姫”