狂者の正しい愛し方



「佐薙さんも、行ってくれるんですか!?」


興奮を抑えているのか、今の晴姫の瞳は、夏の花火を見た夜のように輝いている。
出来ることならいつまでも二人きりで、その瞳を見ていたいが、今日ばかりは第三者の介入が必要だ。


だから、晴姫……


「俺が晴姫の恋人だと、きちんと紹介してくれるか?」


「は、はい!!嬉しい!!」




期待している。



君が、どのように、



“笑うのか”。