「ねぇ早苗さん」
料理のできない俺は、早苗さんの家のダイニングで料理を待ちながら、机に写真を広げた。
早苗さんはオムレツを皿に移しながら視線をこちらに投げた。
「なぁに」
「この中で、早苗さんがお金払ってもいいなーって思うのだれ?」
早苗さんは出勤を終えてくるくるの巻き髪のまま、不釣り合いの格好でエプロンをしていた。
まるで何かのコスプレのように見えた。
「何それ」
「ウチのクラスの男ども」
「見たいわぁ、みんな17、18よねぇ」
早苗さんは目をキラキラさせながら、白いテーブルにオムレツ皿を置いた。
「なんか純朴な感じ」
そりゃ、早苗さんが目にしてるような夜の世界を生きてる男と一緒にされても困るけど。
「お金出すって何するの?」
「文化祭でさホストやるのウチのクラス。だから売れそうなヤツをメインで出したいじゃん。入り口立たせたりして」
「康平のとこ頭イイクラスでしょ、そんなことしなくても女の子は入るわよ」
早苗さんは写真をめくりながらテレビをつけた。
「あーこの子可愛いわ。あとこの子とかマジメそうで逆に良いんじゃない?」
「早苗さんに紹介はしないよ」
「え? 紹介してよ。可愛がってあげるのに」
「悪女発言しないでよ。早苗さんは俺だけの早苗さんがいいの」
料理のできない俺は、早苗さんの家のダイニングで料理を待ちながら、机に写真を広げた。
早苗さんはオムレツを皿に移しながら視線をこちらに投げた。
「なぁに」
「この中で、早苗さんがお金払ってもいいなーって思うのだれ?」
早苗さんは出勤を終えてくるくるの巻き髪のまま、不釣り合いの格好でエプロンをしていた。
まるで何かのコスプレのように見えた。
「何それ」
「ウチのクラスの男ども」
「見たいわぁ、みんな17、18よねぇ」
早苗さんは目をキラキラさせながら、白いテーブルにオムレツ皿を置いた。
「なんか純朴な感じ」
そりゃ、早苗さんが目にしてるような夜の世界を生きてる男と一緒にされても困るけど。
「お金出すって何するの?」
「文化祭でさホストやるのウチのクラス。だから売れそうなヤツをメインで出したいじゃん。入り口立たせたりして」
「康平のとこ頭イイクラスでしょ、そんなことしなくても女の子は入るわよ」
早苗さんは写真をめくりながらテレビをつけた。
「あーこの子可愛いわ。あとこの子とかマジメそうで逆に良いんじゃない?」
「早苗さんに紹介はしないよ」
「え? 紹介してよ。可愛がってあげるのに」
「悪女発言しないでよ。早苗さんは俺だけの早苗さんがいいの」


