「私なにもあげてなかったよね、ごめん」
山岡ちゃんはいつも通りにそう言ってみせて、敦ちゃんも話を戻そうとしてか「別にいらないよー」と笑ってみせた。
あー俺、やばいこと言った。
地雷踏んだよ。
「や、山岡ちゃんの誕生日っていつだっけ?4月1日だよね」
「うん、まだずっと先だけど……」
「じゃー黒沢も4月1日には敦ちゃんとお揃いのやつくれるかもよ!」
フォローしてみたが、敦ちゃんがムっとして俺の言葉を切った。
「これは私がずっと欲しいって言ってて、潤が私のために買ってくれたんだから、同じの千恵にあげる理由ないじゃん!」
どーしてここでムキになるのよ敦ちゃん!せっかくフォローしてんのに!!
俺が困った顔をすると、敦ちゃんは少し引き下がったがそれでもキチンと断りを入れた。
「河田くんさ、彼女に前の彼女にあげたら喜んだから~とかいう理由で同じよーなプレゼント渡すタイプ?」
いや、そーでしょ。だって女子の好み分からないんだもん。
だから外さないよーに、ブランドバッグとか、デパ地下スイーツとか、もっと言えば指輪とかが売れるんでしょ
「そーです、って顔してる。そういうのいっとくけどハズレ!南都美もよく耐えたなぁ」
「何がいけないのさ……」
「値段がどうとかじゃないの! ずっと欲しいって憧れてたのを知って覚えててくれてることに意味があるんだから。とりあえずハズレがないのあげればとか、そういうの意味ない。私と潤の間の大切なものをそうやって侮辱しないで」
「ぶ、侮辱とか、敦ちゃん難しい言葉を使うと」
「バカワダ!」
思いきり敦ちゃんが怒鳴って背を向けた。
振り返る様子もなく、屋上から姿を消してしまった。
山岡ちゃんはいつも通りにそう言ってみせて、敦ちゃんも話を戻そうとしてか「別にいらないよー」と笑ってみせた。
あー俺、やばいこと言った。
地雷踏んだよ。
「や、山岡ちゃんの誕生日っていつだっけ?4月1日だよね」
「うん、まだずっと先だけど……」
「じゃー黒沢も4月1日には敦ちゃんとお揃いのやつくれるかもよ!」
フォローしてみたが、敦ちゃんがムっとして俺の言葉を切った。
「これは私がずっと欲しいって言ってて、潤が私のために買ってくれたんだから、同じの千恵にあげる理由ないじゃん!」
どーしてここでムキになるのよ敦ちゃん!せっかくフォローしてんのに!!
俺が困った顔をすると、敦ちゃんは少し引き下がったがそれでもキチンと断りを入れた。
「河田くんさ、彼女に前の彼女にあげたら喜んだから~とかいう理由で同じよーなプレゼント渡すタイプ?」
いや、そーでしょ。だって女子の好み分からないんだもん。
だから外さないよーに、ブランドバッグとか、デパ地下スイーツとか、もっと言えば指輪とかが売れるんでしょ
「そーです、って顔してる。そういうのいっとくけどハズレ!南都美もよく耐えたなぁ」
「何がいけないのさ……」
「値段がどうとかじゃないの! ずっと欲しいって憧れてたのを知って覚えててくれてることに意味があるんだから。とりあえずハズレがないのあげればとか、そういうの意味ない。私と潤の間の大切なものをそうやって侮辱しないで」
「ぶ、侮辱とか、敦ちゃん難しい言葉を使うと」
「バカワダ!」
思いきり敦ちゃんが怒鳴って背を向けた。
振り返る様子もなく、屋上から姿を消してしまった。


