俺が悩んでどーする。


そうなんだよ。 
俺は淡泊だしタラシだし

しょーもないんだけど

しょーもないなりにイイトコロだってあって

そこがスキで南都美とか女の子たちは傍にいてくれるわけで。

俺がそれを変えようともがいたって

ダメなとこはやっぱりダメ。

「でっきましたー」

「うん、黒沢の解き方は相変わらず無駄ないな。ただし、ここに一文説明は入れた方がいい」

俺が問題を解いたというのに

元ネタはバレバレだった。

笑いが広がる中、担任が出席簿で頭を弾く。

「彼女たくさん作ってるヒマがあったら、お前もちゃんと勉強しろ」

「たくさんなんていないッスよー! 俺にはA組の南都美がいますから」