「映画…? あぁ、スイート・シーズンズ? 敦子も行ってたの?」
「行ってたよ。堀口さんと観に行ってた。千恵は、潤と観てたよね」
「えっと……偶然ね、偶然……」
「あのね私、堀口さんと付き合うことにした。ちょっと疲れちゃったし、千恵の言うとおり、離れた方が分かることもあるし」
敦子は自分の言葉に刺があるのを感じながらも、止められなかった。
「どうせ藤田がウワサ流してるんじゃない? 私が潤のこと諦めたとか」
「ウワサなんて流れてないよ」
敦子は席を立つと、千恵を置いて教室を出た。
「ちょっと待ってよ敦子!」
千恵が呼び止めるが、足は止まらない。
だが教室を出た途端、ぼんと人影にぶつかった。
「敦ちゃん、おはよ」
「河田君……はぁ、ちょっと退いて。次、移動教室だからさ」
「ねぇ」
敦子の言葉を遮って、康平はまだ眠いのかあくびをしてみせた。
目は充血していて、コンタクトが入れられなかったのでメガネをかけている。
「敦っちゃん昨日、どこ行ってたの?」
千恵もやってきて囲まれる形になって、敦子は気まずさで反抗した。
「なんでそんなこと河田君に聞かれなきゃいけないの? 家だよ~家」
「そんな訳ないでしょ。朝帰りでしょ?」
驚いたのは千恵の方だった。千恵は当然相手は潤だと思ったのだがすぐに康平が言葉を付け足した。
「お相手は堀口さんあたり? 文化祭の時から妙~な空気出してるしね」
「だったら何、いけない?」
「別にーだからさ、次の時間は俺と浮気っていうのはどうかな」
「行ってたよ。堀口さんと観に行ってた。千恵は、潤と観てたよね」
「えっと……偶然ね、偶然……」
「あのね私、堀口さんと付き合うことにした。ちょっと疲れちゃったし、千恵の言うとおり、離れた方が分かることもあるし」
敦子は自分の言葉に刺があるのを感じながらも、止められなかった。
「どうせ藤田がウワサ流してるんじゃない? 私が潤のこと諦めたとか」
「ウワサなんて流れてないよ」
敦子は席を立つと、千恵を置いて教室を出た。
「ちょっと待ってよ敦子!」
千恵が呼び止めるが、足は止まらない。
だが教室を出た途端、ぼんと人影にぶつかった。
「敦ちゃん、おはよ」
「河田君……はぁ、ちょっと退いて。次、移動教室だからさ」
「ねぇ」
敦子の言葉を遮って、康平はまだ眠いのかあくびをしてみせた。
目は充血していて、コンタクトが入れられなかったのでメガネをかけている。
「敦っちゃん昨日、どこ行ってたの?」
千恵もやってきて囲まれる形になって、敦子は気まずさで反抗した。
「なんでそんなこと河田君に聞かれなきゃいけないの? 家だよ~家」
「そんな訳ないでしょ。朝帰りでしょ?」
驚いたのは千恵の方だった。千恵は当然相手は潤だと思ったのだがすぐに康平が言葉を付け足した。
「お相手は堀口さんあたり? 文化祭の時から妙~な空気出してるしね」
「だったら何、いけない?」
「別にーだからさ、次の時間は俺と浮気っていうのはどうかな」


