冬の夜、二条の空はぐずついていた。
走っても走っても、敦子の姿は見つからなかった。
敦子の行きそうな場所は当然ながらもう閉店していたし、行きつけのカラオケ屋に顔を覗かせてもいないと言われた。
0時過ぎに探しはじめ、2時を回ったところで康平はバイクから降りて公園のベンチに横たわった。
「黒沢~明日学校あるって知ってた?」
「知ってる。そこはかとなく眠い」
「俺も眠いー 敦ちゃんもう家に帰ってるんじゃない?」
帰っていたら潤のケータイに飯島家から電話が入るに決まっている。だが潤のケータイはまだ一度も鳴らない。
「敦ちゃん、お前が山岡ちゃんと映画行くって聞いて拗ねちゃったんじゃねーの?」
「拗ねたとしても、そもそもが偶然だろ。そもそもお前がドタキャンしてなければ3人だったんだ」
自動販売機から暖かいコーヒーを選んで康平へ差し出す。
潤も眠気を払うためか同じものを飲んだ。感想は一言「まずい」だったが目は冴えたようだ。
「敦ちゃん俺が身を案じてバイク飛ばしたって聞いたら『康平ありがとう!らぶ!』とか言ってくれると思う?」
「どうだろ。でも事故るからもうここまででいい」
潤は一言「ありがと」と康平に礼を言って歩き出した。
「お前も家帰れよー!」
「一回りしたら」
片手を上げて潤は暗闇の中へ消えていく。
康平はその背中を見てため息をついた。
走っても走っても、敦子の姿は見つからなかった。
敦子の行きそうな場所は当然ながらもう閉店していたし、行きつけのカラオケ屋に顔を覗かせてもいないと言われた。
0時過ぎに探しはじめ、2時を回ったところで康平はバイクから降りて公園のベンチに横たわった。
「黒沢~明日学校あるって知ってた?」
「知ってる。そこはかとなく眠い」
「俺も眠いー 敦ちゃんもう家に帰ってるんじゃない?」
帰っていたら潤のケータイに飯島家から電話が入るに決まっている。だが潤のケータイはまだ一度も鳴らない。
「敦ちゃん、お前が山岡ちゃんと映画行くって聞いて拗ねちゃったんじゃねーの?」
「拗ねたとしても、そもそもが偶然だろ。そもそもお前がドタキャンしてなければ3人だったんだ」
自動販売機から暖かいコーヒーを選んで康平へ差し出す。
潤も眠気を払うためか同じものを飲んだ。感想は一言「まずい」だったが目は冴えたようだ。
「敦ちゃん俺が身を案じてバイク飛ばしたって聞いたら『康平ありがとう!らぶ!』とか言ってくれると思う?」
「どうだろ。でも事故るからもうここまででいい」
潤は一言「ありがと」と康平に礼を言って歩き出した。
「お前も家帰れよー!」
「一回りしたら」
片手を上げて潤は暗闇の中へ消えていく。
康平はその背中を見てため息をついた。


