ピーピーピー
と笛が鳴り
[間もなく列車が入ります]
とアナウンスが流れる
電車に乗り込み
いつもの定位置に座る。
ガタンガタンガタン
電車が走りだす
町並みが過ぎていく。
“おばあちゃん!また来週来るね!”
[間もなく○○。]
ドアが開き
私はキョロキョロと
辺りを見渡した。
“あっ!いたいた!”
この時間帯に乗る
スーツ姿の男性。
スラッとした
スーツがよく似合う
いかにも仕事が出来そうな大人の男性・・・
初めて見た時から
“カッコイイ”
一目惚れをした。
会話なんてない
ただ見てるだけ・・・
それだけでも幸せ。

