ボクはもう、

今日人生の終わりを

迎るみたい。

なんて早い人生だったんだろう。

意識が遠くなって

ボクはエリちゃんの

肩から転がり落ちた。

「カメオ君?」

エリちゃんの可愛い声は

かすかに聞こえる。

でも、もう動けないよお。

せっかく友達できたのに。

「カメオ君どうしたの?
えっ!?死んじゃうの?」

エリちゃんは

ボクを心配してる。

ボクは、カメムシの世界の中だと

1番幸せな死を迎えただろう。

エリちゃんの声も

聞こえなくなってきた。

「いやだ…せっかく
友達できたのに…。」

ボクは、エリちゃんの

涙と共に、死んじゃった。