「九十九 対 伊藤の試合!始めます!礼!」




「よろしく」


「よろしくお願いします…」



「サーブ、伊藤。ラブオールプレイ」


審判の声とともに試合が始まった。


伊藤のサーブ。


ふんっ。そんなサーブ普通に返せるわよ!!


“バシュッッッッッ”



「きゃぁっ」


「ふん」


雪のうったスマッシュが、地面にバウンドして伊藤の腕に当たった。



「す、すご…」


生徒たちの歓声が響く。


弱いわね。


次は私のサーブ。


絶対に取れない速さを出してあげるわ。



「はっ!!」


「きゃっ」


「ポイント2-0」


弱すぎるわ!