僕はまた―
大切な人を
失った。

そらは僕にとって
どれだけ大きな存在
だったのか、
また思い知らされた。

「おはよ!叶!」
「おはよ...」

僕は雅の笑顔を見て
泣きそうになった。

「どうしたんだよ?」

雅の心配そうな顔。
雅を見るとついつい
そらを思い出してしまうんだ。

「あのね...」

僕は昨日のことを
全て雅に話した。

「はぁ!?ばっかだなお前!!」

雅は真剣に相談に
乗ってくれた。

「だよな...」
「けど、その気持ち
俺にも充分分かるよ」

雅は僕を真剣に見た。

それから雅の
過去というものを
語ってもらった。