その日から、
僕のつまらない日々は
始まった。

莢花のいない日々は
どことなく何かが
抜けているようで...
心の中にぽっかり
穴が開いたようだった。

「おはよ!叶!」

ドキッ―

愁悟だった。

「ああ...」

少し残念な気がした。
莢花だって期待してしまう。

「何で元気ないんだよ~?」
「べつに」

僕ははっきり言って
愁悟が嫌いだ。

まあ、そりゃそうだろうけど...

「あ、俺ね莢花と付き合うことに
なったんだ~!!
叶!協力ありがとうな!」

協力?
僕は協力なんて
した覚えなんてない。
ただ脅されただけだ。

「うん」

僕は愁悟への怒りを
そっと沈めて言った。