愛すべき君へ



「俺っ...
さや...かを
幸せに..したかった...!」

うんうんと聞いてくれる
莢花をまた愛しく思う。

「けど...っ!!
無理なんだよっ...」

泣く僕を莢花は
優しく包んでくれた。

「叶..ありがとう」

そう言って
莢花は僕を強く
抱きしめた。

全て話したかった。
だけど今の僕では
無力すぎた。

ごめん莢花。
僕を好きになってくれて
本当にありがとう。
僕も莢花のこと
大好きだったよ―