僕たちは人間だから。

時には逆らえなければ、現実からも逃げられない。

本のように、永遠にその時が続く訳でもなくて、人生の最後も分からない。

けれど、どうにかしたかった。

変わりたくなかった。あのときのまま。


無力で迷惑ばかりかけて、親の手をやいた。

けれど、見るもの全てが光ってて、やること全てが楽しかった。

そして━━何も考えずに愛しい人のそばにいれた。

あの幼いときのままで……いたかったんだ。